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KILTA Yokohama Renewal

雨でも晴れでも、ものづくりの週末


2025年5月17日〜18日、私たちは協力者として「KILTA横浜リニューアル」に参加しました。コミュニティのつながりと創造性を改めて感じる、喜びあふれる2日間でした。土曜日はあいにくの雨でしたが、すべてのワークショップが満席となり、人々が集い、創作することへの想いの強さが伝わってきました。


このイベントは、KILTA横浜の再始動を知らせる力強いメッセージであると同時に、「街の静かな片隅でも、いつも何かが動いている」ということをそっと伝える温かい招待状のようでもありました。



地域への貢献


私たちは、長年にわたって「Makers’ Day!」のチラシデザインを手がけてきた中で、地域とのつながり方について多くのことを学んできました。

その経験を活かし、今回もチラシのデザインから配布までを担当。単にグラフィックを作るだけではなく、近隣の住宅街を歩いて、一枚一枚手作業でポストに投函しました。一見地味な作業かもしれませんが、私たちの経験では、こうしたアナログな方法こそが、イベントを地域に紹介する一番効果的な手段なのです。たとえSNSを活用していたとしても、その本質は変わりません。

地域とのつながりは、必ずしも派手な宣伝から始まるわけではありません。好奇心をそっとくすぐる、一枚の紙から始まることだってあるのです。



Woodshop Wonders(ウッドショップ・ワンダーズ)


数年前のMakers’ Day!で実施した「Wonder Workshop」をアレンジした企画です。建築やリノベーションに使われるおなじみの素材たちが、今回の2つのワークショップの出発点となりました。

ひとつ目は「Artsy Architects ー 自分だけの建物を建てて、自分だけの街を作ろう!」。子どもたち(そして大人たちも!)が、廃材を使って色とりどりで個性あふれる小さな建物をつくり上げました。マーカーや絵の具、そして創造力が自由にあふれ出す様子は圧巻でした。

親たちは童心にかえり、子どもたちは夢中で手を動かす——その風景は、まさに「つくる喜び」そのものでした。




2つ目のワークショップでは、巨大ジェンガをテーマにしました。ひとつひとつのピースを自分たちで切り出し、丁寧にやすりがけをして、準備の時間もものづくりの一部として楽しみました。


当日は多くの家族連れが集まり、思い思いにペイントを楽しみました。

動物柄や抽象画、カラフルな模様——ブロックはどれも個性豊かに彩られていきます。

そして翌日、そのカラフルなブロックたちはゲームの一部となり、ただの木材が命を持ったかのように、にぎやかで楽しい空間を作り出してくれました。



それはまるで、電池も画面もいらなかった、想像力と自分の手だけで夢中になれた、あの頃のおもちゃの世界に私たちを連れ戻してくれるようでした。


&kideaと共に。


この週末で何よりうれしかったのは、ついに&kideaと現場でコラボレーションできたことでした。これまでにも共感する部分は多くありましたが、実際に並んで活動できたことは特別な体験でした。


私たちは、創造性を育み、子どもたちに自信を与え、手を動かす喜びを共有する——そんな共通の価値観をもとに、それぞれのワークショップを企画・運営しました。





子どもたちは、KILTAの看板アクティビティのひとつである「オリジナルピンボールゲームづくり」に挑戦しました。&kidea.の丁寧なサポートと、そばに寄り添う保護者のあたたかな声かけに励まされながら、一つひとつの工程に真剣に取り組む姿が印象的でした。

それは単にものを作るだけではなく、静かに、でも確かに——自分の手で「できた!」を積み重ねていく、自信を育む時間でもありました。


もう一つの人気ワークショップでは、天然木でできたゴム動力のかわいい木製カー「Kinocca(キノッカ)」を使って、世界にひとつだけの自分だけのクルマをつくりました。

好きな形を選び、やすりで滑らかに磨き、色とりどりのペイントで仕上げて、最後にパーツを組み立てる。自分の手でゼロから完成させたKinoccaは、どれも愛着のこもった、特別な存在となりました。


遊び、デザイン、そして実践的な学びがひとつになると、こんなにも豊かな体験が生まれる——それを実感できるひとときでした。


雨、感謝、そして真実の瞬間

何よりも心に残ったのは、どんな天気でも人々が集まってくれたことでした。雨が降っても、子どもたちはポンチョを着て楽しそうに笑い、親御さんたちは絵筆を握っていました。

また、過去のMakers’ Dayで作られたBeyond The WorldのSpin Spin Sticksを見つけて、その瞬間に目を輝かせる人が何度もいました。自分の手で作り出したものが誰かの記憶を呼び覚ます――そんな瞬間が、この活動を続ける意味を改めて感じさせてくれます。

しかし何より、このイベントを特別なものにしたのは、チームの一体感でした。みんなで心を合わせ、ワークショップやゲームの枠を超えた“何か”を共に築き上げている実感がありました。

それはまるで、信頼や期待、そして繋がりを、一緒に少しずつ再生しているような時間でした。





招待は続く


KILTA横浜のリニューアルは、コミュニティというものが、小さな出来事やささやかなつながりの中に息づいていることを優しく思い出させてくれました。私たちはその一部として参加できたことを心から感謝しています。


どうか目を離さずにいてください。どんなに静かな場所であっても、そこではいつも、美しい何かが静かに育まれているのです。



 
 
 

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